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▷直線の外の点Pと直線との距離
▷3次元空間の平面の方程式はベクトルの内積の式
【直線の方程式の持つ意味】
直線の方程式の一般形は、
ax+by-c=0 (式1)
である、
と教わります。
この一般形により、
x=1
という直線もあらわすことができるからです。
以下で、直線の式を(式1)で表すことで得する他のメリットを考えます。
(直線の方程式の一般形の持つ意味)
この式1を少し変形した式:
ax+by=d2 (式2)
を考えます。
ここで、右辺にdの二乗を使ったのは、
この式2の全ての文字定数と変数(a,b,x,y,d)に長さの「次元」を持たせて、
式に、次元の色合いを付けるためです。
式に次元の色合いを付けると、式の中の各項の次元が全て同じになります。
その式を変形しても、その式の中の各項の次元が全て同じになります。次元が異なる項を持つ式は計算間違いです。
これにより、計算間違いを見つけやすいという得をします。
【直線の方程式はベクトルの内積の式です】
下図のように、直線の式1の未知数xとyの係数の作るベクトル(a,b)は、直線に垂直である。
ベクトルON=(a,b) は直線の法線ベクトルです。
ただし、OHの方向がONの方向と反対の方向を向く場合は、上の式の右辺の項にマイナスが付きます。
直線の方程式1は、直線ONに垂直な直線上の点Zの位置ベクトルOZの直線ON上への正射影の長さOHが一定である関係を表す上の式である。
【直線の方程式1は(x,y)位置ベクトルの単位ベクトルv(法線ベクトル)への正射影の長さが一定の関係をあらわす式である】
法線ベクトルONは長さを変えて単位ベクトルvにして考えると考えやすい。
直線上の点Z(x,y)と点Z0(x0,y0)とを結ぶ直線に平行なベクトルは、直線の法線ベクトルvに垂直である。そのため、以下の式が成り立つ。
【直線の外の点Pと直線との距離】
直線上の点Zと直線の外の点Pとを結ぶベクトルと直線の法線の単位ベクトルvとの内積は、ベクトルZPの法線ベクトルへの正射影の長さである。その長さは、点Pと直線との距離(正と負の符号の別がある)をあらわす。
上図のように、点Z又は点Pの位置ベクトルの、単位ベクトルvの方向への射影の長さがあらわされる。
そのため、点Pの、式1の直線への距離は、以下の式5で計算でき、法線ベクトルvへの点Pの位置ベクトルの射影の長さと直線の点Zの位置ベクトル(x,y)の射影の長さの差であらわされる。
ただし、点と直線の距離は、射影の長さの絶対値であることに注意すること。すなわち、点Pの、直線への距離がhである場合は、法線ベクトルvへの位置ベクトルOPと直線の点Zの位置ベクトルOZ=(x,y)の射影の長さの差は±hの2つあることに注意すること。
【3次元空間の平面の方程式はベクトルの内積の式】
3次元空間で、下図の三角形ABCを含む平面を表す方程式:
ax+by+cz=k,
の意味を考える。この平面の方程式は、以下で示すように、平面上の点Pのx座標とy座標とz座標の係数の作るベクトル(a,b,c)に平面が垂直である関係をあらわす。
ベクトルON=(a,b,c) は平面の法線ベクトルである。
(ただし、OHの方向がONの方向と反対の方向を向く場合は、上の式の右辺の項にマイナスが付きます。)
上の式であらわした平面の方程式は、直線ONに垂直な平面上の点Pの位置ベクトルOP=(x,y,z) の直線ON上への正射影の長さOHが一定という関係を表す。ベクトルOPの正射影が一定であるということは、点Pを含む平面が直線ONに垂直であることをあらわす。
リンク:
ベクトルの視点で見える直線の式の意味
高校数学の目次
▷直線の外の点Pと直線との距離
▷3次元空間の平面の方程式はベクトルの内積の式
【直線の方程式の持つ意味】
直線の方程式の一般形は、
ax+by-c=0 (式1)
である、
と教わります。
この一般形により、
x=1
という直線もあらわすことができるからです。
以下で、直線の式を(式1)で表すことで得する他のメリットを考えます。
(直線の方程式の一般形の持つ意味)
この式1を少し変形した式:
ax+by=d2 (式2)
を考えます。
ここで、右辺にdの二乗を使ったのは、
この式2の全ての文字定数と変数(a,b,x,y,d)に長さの「次元」を持たせて、
式に、次元の色合いを付けるためです。
式に次元の色合いを付けると、式の中の各項の次元が全て同じになります。
その式を変形しても、その式の中の各項の次元が全て同じになります。次元が異なる項を持つ式は計算間違いです。
これにより、計算間違いを見つけやすいという得をします。
【直線の方程式はベクトルの内積の式です】
下図のように、直線の式1の未知数xとyの係数の作るベクトル(a,b)は、直線に垂直である。
ベクトルON=(a,b) は直線の法線ベクトルです。
ただし、OHの方向がONの方向と反対の方向を向く場合は、上の式の右辺の項にマイナスが付きます。
直線の方程式1は、直線ONに垂直な直線上の点Zの位置ベクトルOZの直線ON上への正射影の長さOHが一定である関係を表す上の式である。
【直線の方程式1は(x,y)位置ベクトルの単位ベクトルv(法線ベクトル)への正射影の長さが一定の関係をあらわす式である】
法線ベクトルONは長さを変えて単位ベクトルvにして考えると考えやすい。
直線上の点Z(x,y)と点Z0(x0,y0)とを結ぶ直線に平行なベクトルは、直線の法線ベクトルvに垂直である。そのため、以下の式が成り立つ。
【直線の外の点Pと直線との距離】
直線上の点Zと直線の外の点Pとを結ぶベクトルと直線の法線の単位ベクトルvとの内積は、ベクトルZPの法線ベクトルへの正射影の長さである。その長さは、点Pと直線との距離(正と負の符号の別がある)をあらわす。
上図のように、点Z又は点Pの位置ベクトルの、単位ベクトルvの方向への射影の長さがあらわされる。
そのため、点Pの、式1の直線への距離は、以下の式5で計算でき、法線ベクトルvへの点Pの位置ベクトルの射影の長さと直線の点Zの位置ベクトル(x,y)の射影の長さの差であらわされる。
ただし、点と直線の距離は、射影の長さの絶対値であることに注意すること。すなわち、点Pの、直線への距離がhである場合は、法線ベクトルvへの位置ベクトルOPと直線の点Zの位置ベクトルOZ=(x,y)の射影の長さの差は±hの2つあることに注意すること。
【3次元空間の平面の方程式はベクトルの内積の式】
3次元空間で、下図の三角形ABCを含む平面を表す方程式:
ax+by+cz=k,
の意味を考える。この平面の方程式は、以下で示すように、平面上の点Pのx座標とy座標とz座標の係数の作るベクトル(a,b,c)に平面が垂直である関係をあらわす。
ベクトルON=(a,b,c) は平面の法線ベクトルである。
(ただし、OHの方向がONの方向と反対の方向を向く場合は、上の式の右辺の項にマイナスが付きます。)
上の式であらわした平面の方程式は、直線ONに垂直な平面上の点Pの位置ベクトルOP=(x,y,z) の直線ON上への正射影の長さOHが一定という関係を表す。ベクトルOPの正射影が一定であるということは、点Pを含む平面が直線ONに垂直であることをあらわす。
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