2026年10月10日土曜日

連続関数の積分の場合に、微分と積分とが逆操作になる

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やさしい微分積分
《微分積分学の基本定理》
微分型で表現した微分積分学の基本定理は:
連結区間内で1つながりに連続な関数f(x)がある場合:

 が成り立つというものです。


  この式が成り立たない場合などあり得ないのではないか?と考える人もいるかもしれません。
 この式が成り立たない場合というのは、f(x)が積分出来ない場合です。そもそも積分できなければ、微分する以前に、この式が成り立たないことになります。
 また、f(x)が積分して関数F(x)が得られても、関数F(x)が折れ曲がった関数になれば、その折れ曲がり点でF(x)は微分できません。F(x)が微分できなければ、この式が成り立たないことになります。

以下の図の関数f(x)のグラフを考えます。
この関数f(x) は、x=0の点とx=2の点では連続では無い関数です。
x=0の点とx=2の点で関数は不連続であり、また、極限も存在しませんが、
-1≦x≦3
の閉区間などの、その連続で無い点x=0,とx=2の点を範囲内に持つ区間で積分可能です。
この関数f(x)を積分して、以下の図の不定積分の関数F(x)を求めることができます。
この不定積分F(x)を微分して下図のグラフの関数を求めます。
x=0とx=2の点ではグラフが折れ曲がっているので微分できません。

この不定積分F(x)を微分した結果の導関数(dF(x)/dx)は、x=0とx=2で関数値が存在しないという点で、被積分関数f(x)と異なる関数になります。


この式が成り立たないのです。

 「関数 f(x) が連結区間内で1つながりに連続している関数f(x)の積分結果の関数F(x)が、その連結区間で微分可能である。そうして微分した結果は元の関数f(x)に戻る。」というのが(微分型の)微分積分学の基本定理です。
 そこには、「関数 f(x) が、ある連結区間内で1つながりに連続している」という条件が付いているのです。

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2026年10月4日日曜日

不定積分の除去可能な不連続点は除去すべし

【問1】以下の定積分を計算せよ。


【解1】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分を以下の計算により求める。

この不定積分の関数は、θ=0の点では定義されず、その点で不連続である。
しかし、(θ=0を含む)定義域の範囲内で連続な関数を積分して得た不定積分は、(θ=0を含む)定義域の範囲内で連続な関数Fになることが分かっている。そのため、θ=0での不定積分の関数の値を以下のようにして補って定義する。
 この不定積分の関数Fの、θ→0での極限値を計算する。

このθ→0で極限値が、θ=0での不定積分の関数の値である。
正しい不定積分F(θ) は、以下の式で定義される。

と定義して、θ=0の点でも定義された正しい不定積分を得る。
この関数F(θ) で表した不定積分を使って以下の定積分を計算をする。

(解1おわり)

〘補足〙最初に得た不定積分の関数のθ=0の値を補う方法は、他に、以下の計算をして補うこともできる。


この計算によって、定積分する区間内の点、θ=0、でも定義された関数が求められたので、この関数を使って定積分します。

(解1(その2)おわり)

【解2】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分を以下の計算により求める。

この不定積分の結果の関数を使って以下の計算をする。

(解2おわり)

【問2】以下の定積分を計算せよ。


【解1】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分Fを以下の計算により求める。

ここで残った以下の不定積分Gを計算する。


この不定積分を合わせて、求める不定積分Fを得る。

この不定積分の関数は、θ=0の点では定義されず、その点で不連続である。
しかし、(θ=0を含む)定義域の範囲内で連続な関数を積分して得た不定積分は、(θ=0を含む)定義域の範囲内で連続な関数Fになることが分かっている。そのため、θ=0での不定積分の関数の値を以下のようにして補って定義する。
 この不定積分の関数Fの、θ→0での極限値を計算する。

このθ→0で極限値が、θ=0での不定積分の関数の値である。
正しい不定積分F(θ) は、以下の式で定義される。

と定義して、θ=0の点でも定義された正しい不定積分を得る。
この関数F(θ) で表した不定積分を使って以下の定積分を計算をする。

(解1おわり)

〘補足〙最初に得た不定積分の関数のθ=0の値を補う方法は、他に、以下の計算をして補うこともできる。

この計算によって、定積分する区間内の点、θ=0、でも定義された不定積分の関数Fが求められたので、この関数Fを使って定積分します。

(解1(その2)おわり)

【解2】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分を以下の計算により求める。


この不定積分の結果の関数を使って以下の計算をする。

(解2おわり)

〘補足〙覚えておこう
分母が0にならない条件下で、以下の公式が成り立つ。


【問3】以下の定積分を計算せよ。


【解1】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分を以下の計算により求める。

この不定積分は、θ=π/2 の点では定義されず、その点で不連続な関数ではありますが、
以上の不定積分の計算は正しい計算です。
 しかし、この不定積分の結果の関数を使って以下の計算をするのは厳密に言うと誤りです。

厳密に言うと誤りである理由は、定積分する区間内の点、θ=π/2 、で定義されていない不定積分の関数Fを、その点を含む区間での定積分の計算に使用できないからです。
〘補足〙連続な被積分関数を(θ=π/2 を含む)定義域の範囲内で積分して得た不定積分は、(θ=π/2 を含む)定義域の範囲内で連続な関数Fになることが分かっている。得られた不定積分の式Fがたとえθ=π/2 で定義されなくても、それは見せかけであって、真の不定積分はθ=π/2 でも連続な関数と定義されている。そして、θ=π/2 の点での極限値が存在する。
具体的に言うと、θ=π/2 の点で定義されないこの不定積分の関数Fは、以下に計算するように、θ→π/2 での極限値が存在する。

このθ→π/2 で極限値を、θ=π/2 での不定積分の関数の値と定義して、θ=π/2 の点で関数Fを連続な関数の不定積分に拡張できる。
そのため、最初に得た不定積分の関数Fのθ=π/2 以外の点の関数値は、「θ=π/2 での関数値を定義して補ったθ=π/2 でも連続なある関数」の値を表している。それゆえ、この不定積分の関数Fを使った上記の計算で定積分の解を求めても正しい解を得ることができる。高校生には、「積分可能性」については教えていないので、高校生は大学入学試験で上記の計算をして、定積分の解を求めても良いと思う(その解き方は、入学試験を行う大学としては、満点を与えるには難があるので、少し減点されるとは思う)。

厳密な計算をするためには、以下の式変形を行うことで、「θ=π/2 での関数値を定義して補ったθ=π/2 でも連続なある関数」を求める。

この計算によって、定積分する区間内の点、θ=π/2 、でも定義された関数が求められたので、この関数を使って定積分した。
(解1おわり)

【解2】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分を以下の計算により求める。

上記で最後に、その不定積分の結果の関数を使って定積分した。
(解2おわり)

〘補足〙覚えておこう
分母が0にならない条件下で、以下の公式が成り立つ。


【問4】以下の関数f(x)を定積分せよ。

ここで、この被積分関数f(x)は、x=0においての関数値が、その関数のx→0の極限値と定義された、x=0で連続な関数である。

【解1】
 先ず、この積分の被積分関数の不定積分を以下の計算により求める。

この不定積分の関数は、x=0の点では定義されず、その点で不連続である。
しかし、(x=0を含む)定義域の範囲内で連続な関数を積分して得た不定積分は、(x=0を含む)定義域の範囲内で連続な関数Fになることが分かっている。そのため、x=0での不定積分の関数の値を以下のようにして補って定義する。
 この不定積分の関数Fの、x→0での極限値を計算する。

このx→0で極限値を、x=0での不定積分の関数F(x)の値F(0)と定義して、x=0点で連続な関数である不定積分F(x)に拡張する。

この「x=0での関数値を定義して補ったx=0でも連続な関数F(x)」が真の不定積分である。
この不定積分の関数F(x)を使った以下の計算で定積分の解を求めることができる。

(解1おわり)

〘補足〙同様にして以下の問題が解ける。


【解2】
 この定積分は、奇関数の積分であるので、その積分値が0である。

(解2おわり)

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2026年9月20日日曜日

円順列とじゅず順列(2a)黒玉2つ白玉2つ

円順列とじゅず順列の数を求めます。

【問2a】
(1)玉●2個と○2個を円形に並べる方法(円順列)は何通りあるか。
(2)更に、それらを連結したじゅずを作る方法(じゅず順列)は何通りあるか。


この問題の解答はここをクリックした先にある。

場合の数と確率
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2026年9月8日火曜日

不等式の証明・相加・相乗平均

【問1】
 2つの正の実数aとbに対して、
相加平均≧相乗平均
が成り立つことを導き出せ。

【解答】
 2つの正の実数xとyに係る以下の計算をすることで、それが導き出せた。


【問2】
 3つの正の実数aとbとcに対して、
相加平均≧相乗平均
が成り立つことを導き出せ。

【解答】
 3つの正の実数xとyとzに係る以下の計算をすることで、それが導き出せた。


【問3】
 4つの正の実数aとbとcとdに対して、
相加平均≧相乗平均
が成り立つことを導き出せ。

【解答】
 4つの正の実数xとyとzとwに係る以下の計算をすることで、それが導き出せた。

 
【問4】
 実数aとbとcに対して以下の式が成り立つことを示せ。


【解答】
 3つの実数xとyとzに係る以下の計算をすることで、それが示せた。

(導出おわり)

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n変数の相加平均≧相乗平均の証明
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