2022年6月11日土曜日

因数分解のたすき掛けの方法

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▷xの2乗の係数が1ではない2次関数(問3)
▷たすき掛けしないで自動的に計算する(問6の別解)
▷たすき掛けでは因数分解できない式(見分け方)

《高校数学でつまずく事》
 高校数学では、因数分解のたすき掛けを早く解くのに必要な、大切なコツは学校で教えていない。そういう理不尽さを乗り越えるためには、常に自分で考える、問題に向き合う態度が必要です。このページでは学校では教わらない因数分解のたすき掛けのコツ(ACB法)を示す。
1.係数をかける:
 (xの2乗の項の係数)×(定数項)=積Sを求める。
2.積Sを、項1と項2との積に分割する:
 ① 積S=項1×項2
 ② 項1+項2=(xの1乗の項の係数)
になるように、積Sを項1と項2との積に分割する。
この項1と項2を素早く見つけるコツが2つある
3.数を嚙み合わせてたすき掛けする:
 項1と項2が求められたら、数を嚙み合わせて項1と項2にし、それをたすき掛けして因数分解の式を得る。
(この数の嚙み合わせは1つのみに定まり、簡単に求められる)

【大原則】因数分解をする前に、式の全ての項に共通する因数をくくり出す。共通する因数が無くなった式を因数分解すること。


 以下の問1を例にして、たすき掛けのやり方の概要を示す。次に、問2を例にして、たすき掛けを使う以前から知っているべきだった知識を説明する。すなわち、xの2乗の係数が1の2次式を因数分解するために必要な2つのコツを説明する。
(中学生は、問2の説明だけを読めば良い)

【問1】 

以下の式を因数分解せよ。


【解答】この式は、以下のたすき掛けの方法で因数分解できます。

上の図の右端の列の(3x)と(4x)を足すと、最初の式

のxの1次の項(7x)になります。
こうして、
f=(2x+3)(x+2),
に因数分解できました。

(ACB法)因数分解が、いきあたりばったりにならないために、以下に示す、問2(1)(2)に示すコツ(その1)と(その2)が大切です。

【問2(1)】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


【解答】
(解答の方針)
 最初に、以下の図のように、xの2乗の係数と、定数項との積(ー60)を計算する。次に、その積の値を2つの項の積に分割する。その2つの項の和をxの1次の項の係数の(-17)にするのが目標である。
〘係数(定数)を項1と項2の積に分割するコツ(その1)〙
 その2項の積の(-60)は、素数2の倍数であるが、目標の(-17)が素数2の倍数ではない。この場合は、和を求める2つの項は、必ず、片方の項が素数2の倍数で無く、残りの項が素数2の倍数である。

そのため、2項の積の(ー60)を積に分割する際に、積(ー60)の約数の素数2の2乗を1かたまりにする。つまり、2の2乗である4を分割し得ない1組にし、その1組である4と、3と5との3つの数のうちのいくつかの数の積の第1項と、残りの数の積の第2項とに分割する。そのように数を選んだ第1項と第2項との分割のバラエティは下図のようになる。

 その分割のバラエティを調べた結果、第1項と第2項の和が-17になる組合せが求められた。
(1)その分割の第1項は、ー20=-4×5であり、
(2)分割の第2項は、3である。
 次に、その分割を使って、以下のように計算する。求めた分割の第1項と第2項に対する、その項の値を積の結果として与える2乗の項の係数の約数と、定数項の係数の約数と、は1つに定まり容易に導出できる。(この例では、2乗の項の係数の約数は最初から1に定まっている)

与式=(x+3)(xー20)
と因数分解できた。

【問2(2)】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


【解答】以下のように因数分解します。

〘係数(定数)を項1と項2の積に分割するコツ(その2)〙
 項1と項2の和を9にするのが目標。9が3の倍数なので、和を求める2つの項は、片方の項が3の倍数ならば、残りの項も3の倍数である。すなわち、下図の①②の順に発想し、①②が成り立つ場合に、③④に従って2つの項に分割する。

そのため、xの2乗の項の係数と定数項との積(18)を項1と項2の積に分割するとき、両者が一緒に3の倍数である場合:
18=3×6
だけが有効な分割である。
 次に、その項1と項2への分割を使って、下図のように、たすき掛けの計算をする。

与式=(x+6)(x+3)
と因数分解できた。

【問3】xの2乗の項の係数が1ではない2次関数
 以下の2次関数を因数分解せよ。


【解答】
(解答の方針)
 最初に、以下の図のように、xの2乗の係数と、定数項との積を計算する。次に、その積の値を2つの項の積に分割する。その2つの項の和をxの1次の項の係数の15にするのが目標。

 すなわち、上記の計算のように、最初に、
xの2乗の係数の2と、定数項18との積(2×18)を計算する。次に、その積の値を2つの数の積に分割する。
(2×18)=(3)×(12)
という、2つの数積に分割して、その2つの数を足すとxの1乗の項の係数の15になるようにする。
(3)+(12)=15・・・・・xの項の係数
そういうふうに積の値を2つの数の積に分割する。
 このやり方は、詳しくは、以下の手順で行う。
(▷その1)目標値の15が2の倍数でないので、和を求める2つの項は、片方の項は2の倍数で無く、残りの項が2の倍数になる。そのため、積(2×18)は、2の2乗である4が分割し得ない1組であり、その組と3と3との3つの数のブロックのうちのいくつかの数の積の第1項と、残りの数の積の第2項とに分けるしかない。
(▷その2)目標値の15が3の倍数なので、和を求める2つの項は、片方が3の倍数ならば残りの項も3の倍数である。
そのため、積(2×18)を2つ項の積に分割するとき、両者が一緒に3の倍数である場合:
(2×18)=3×12
だけが有効な分割である。
(1)その分割の第1項は、3であり、
(2)分割の第2項は、12=3×4である。
 次に、その分割を使って、以下のように計算する。分割の各値に対する、その値を積の結果として与える2乗の項の係数の約数と、定数項の係数の約数と、は1つに定まり容易に導出できる。


【問3B】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


【問3C】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


この問題の解答は、ここをクリックした先にある。

【問4】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


【解答】
 最初に、xの2乗の係数と、定数項との積(6)(180)を計算する。次に、その積の値を2つの項の積に分割する。その2つの項の和をxの1次の項の係数の(ー67)にするのが目標。
 すなわち、最初に、下図のように、xの2乗の係数の6と、定数項180との積(6×180)を計算する。

 xの2乗の係数と、定数項との積の(6)(180)は2の倍数であり、かつ、3の倍数である。
 一方で、それを2つの項の積に分割して、その2つの項の和が目標の(-67)になるには、各項が一緒に2の倍数にはならない。各項が一緒に3の倍数にもならない。そのため、(6)(180)での、2の3乗の8が分割し得ない1組であり、3の3乗の27が分割し得ない1組である。
 ゆえに:
▷(6×180)を積に分けられるブロックは、8と5と27のみに分けられる。
 以上のブロックの、8と5と27の数のいくつかを選んで積を求めた第1項と、残りの数の積を求めた第2項を作る。その2つ項の和がちょうど(-67)になる組合せを選ぶだけです。
 そうなる第1項と第2項の組み合わせは、(ー8)と(-135)、(-40)と(ー27)、ぐらいしかない。そのうち、2つの数の和がちょうど(ー67)になる組合せは、(-40)と(-27)です。
(1)その分割の第1項は、ー40=-8×5であり、
(2)分割の第2項は、-27=-27である。
 この組合せが求められたので、以下のように数を嚙み合わせてたすき掛けして因数分解する。


【問4B】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


この問題の解答は、ここをクリックした先にある。

【問4C】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


この問題の解答は、ここをクリックした先にある。

【問5】
 以下の式を因数分解せよ。

(関西医科大学2023年前期数学【第1問(1)の変形】)

【解答】
 最初に、aの2乗の項の係数の式と、aの0乗の式との積を計算する。次に、その式の積の値を2つの項の積に分割する。その2つの項の和をaの1乗の項の係数の式の(ー4b)にするのが目標。

 aの2乗の項の係数の式と、aの0乗の式との積は(b-1)の倍数であり、かつ、(b+1)の倍数である。
 一方で、それを2つの項の積に分割して、その2つの項の和が目標の(-4b)になるには、(-4b)が(b-1)の倍数ではないのいで、各項が一緒に(b-1)の倍数にはならない。(-4b)が(b+1)の倍数ではないので、各項が一緒に(b+1)の倍数にもならない。そのため、係数の式の積での、(b-1)の2乗が分割し得ない1組であり、(b+1)の2乗が分割し得ない1組である。
 ゆえに:
▷係数の式の積を2つの項の積に分けられる単位のブロックは、(b-1)の2乗のブロックと、(b+1)の2乗のブロックのみに分けられる。
 以上のブロック(単位)のいくつかを選んで積を求めた第1項と、残りのブロックの積を求めた第2項を作る。その2つ項の和がちょうど(-4b)になる組合せを選ぶだけです。
 そうなる第1項と第2項の組み合わせは、(b-1)の2乗と(-(b+1)の2乗)しかない。
 この組合せが求められたので、以下のように数を嚙み合わせてたすき掛けして因数分解する。


【問6】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


【解答】
 最初に、xの2乗の係数と、定数項との積を計算する。次に、その積の値を2つの項の積に分割する。その2つの項の和をxの1次の項の係数にするのが目標。
 すなわち、最初に、下図のように、xの2乗の係数の3aと、定数項(-2a)との積(3a×(-2a))を計算する。

 xの2乗の項の係数の式(3a)と、xの0乗の式(-2a)との積はaの倍数である。
 一方で、それを2つの項の積に分割して、その2つの項の和が目標の(6-a)になるには、各項が一緒にaの倍数にはならない。そのため、係数の式の積での、aの2乗が分割し得ない1組である。
 ゆえに:
▷係数の式の積を2つの項の積に分割する際に、分割し得ない組は、aの2乗の1組と、それ以外の数の2と、3とが分割する単位のブロックになる。
 以上のブロック(単位)のうちのいくつかを選んで積を求めた第1項と、残りのブロック(単位)の積を求めた第2項を作る。その第1項と第2項の和がちょうど(6-a) になる組合せを選ぶだけです。
 そうなる第1項と第2項は、(6)と(-(a)の2乗)が求められた。
 これにより、2つの項の和がxの1次の項の係数になる、2つの項が求められたので、以下のように数式を嚙み合わせて各項になるように、たすき掛けして因数分解する。


《問6の別解》たすき掛けしないで自動的に計算する

 たすき掛けが考えにくい場合は、以下のように式を計算すれば良い。
 最初にxの2乗の項の係数と、定数項とを掛けあわせた式

を計算する。
次に、それを2つの項の積に分割する。
その2つの項の和が、xの1乗の項の係数になるように、2つの項の積に分割する。

 上記の計算の結果、2つの項への分割が見つかった。次に、その分割した2つの項で式をしっかり分けて(xの1乗の項を2つに分けて) 以下のように式を書く。
 その式の、隣合う式同士を合わせて、同じ因数を括りだしていく。

こうすると、上の式のように自動的に因数分解できる。

【問7】以下の2次関数を因数分解せよ。


【解答】
 最初に、xの2乗の係数と、定数項との積(75)(-164)を計算する。次に、その積の値を2つの項の積に分割する。その2つの項の和をxの1次の項の係数の89にするのが目標。すなわち、最初に、以下の計算を行って、足して89にする2つの項を求める。

 xの2乗の係数と、定数項との積の(75)(ー164)は2の倍数であり、かつ、5の倍数である。
 一方で、それを2つの項の積に分割して、その2つの項の和が目標の89になるには、各項が一緒に2の倍数にはならない。各項が一緒に5の倍数にはならない。そのため、積(75)(-164)を2つの項の積に分割する際に、2の2乗の4が分割し得ない1組であり、5の2乗の25が分割し得ない1組である。
 ゆえに、用いることができるのは:
▷75を積に分けられるブロックは、3と25のみに分けられ、
164を積に分けられるブロックは、4と41のみに分けられる。
以上のブロックの、3と25と4と41の数のいくつかを選んで積を求めた第1項と、残りの数の積を求めた第2項を作る。その2つ項の和がちょうど89になる組合せを選ぶだけです。
 そうなる第1項と第2項の組み合わせは、123と(-100)、164と(-75)、1025と(ー12)、などの8組ぐらいしかない。そのうち、2つの数の和がちょうど89になる組合せは、164と(-75)です。
(1)その分割の第1項は、164=4×41であり、
(2)分割の第2項は、-75=-3×25である。
 この組合せが求められたので、以下のように数を嚙み合わせてたすき掛けして因数分解する。


《問7の別解》たすき掛けしないで自動的に計算する

 最初に、xの2乗の項の係数と、定数項とを掛けあわせて、次に、以下のようにして、足して89にする2つの項を求める。

 その2つの項が見つかったら、xの1乗の項を、その2つの項に係る項に分けて、以下のように式を書く。
そして、隣合う式同士を合わせて、同じ因数を括りだしていく。

こうすると、上の式のように自動的に因数分解できる。

【問8】
以下の2次関数を因数分解せよ。


この問題の解答は、ここをクリックした先にある。

【問9】
 以下の2次関数を因数分解せよ。


この問題の解答はここをクリックした先にある。

(例10)たすき掛けでは因数分解できない式(見分け方)

xの2乗の係数の(1)と、定数項(96)との積の(96)を、2つの数の積に分解して、
その2つの数の和がxの係数の(36)になるのが目標。
▷目標の(36)が2の倍数なので、積に分解した2つの数の和が2の倍数の目標になるには、その2つの数が一緒に2の倍数になる必要がある。また、下図の②で、目標の(36)が3の倍数なので、積に分解した2つの数の和が3の倍数になるには、下図の④で、1つの項が3の倍数ならば、③で、残りの項も3の倍数になる必要がある。

 しかし、積の(96)を2つの項の積へ分割する場合では、2つ目の項④のみが3の倍数である。1つ目の項③は3の倍数にできない。そのため、この式は、たすき掛けでは因数分解できない。
 この式の因数分解は、平方完成の方法で因数分解するしかない。

(例11)たすき掛けでは因数分解できない式

  xの2乗の係数が奇数であり、定数項が奇数であり、xの1乗の係数が奇数である場合は、たすき掛けでは因数分解できない。
 この式の因数分解は、平方完成の方法で因数分解するしかない。

(例12)たすき掛けでは因数分解できない式

 xの2乗の係数の(1)と、定数項(30)との積の(30)を、2つの数の積に分解して、
その2つの数の和がxの係数の(19)になるのが目標。
 しかし、(30=2×3×5)を、2つの項の積に分解するあらゆる場合で、2つの項の和を19にすることが不可能である。そのため、この式は、たすき掛けでは因数分解できない。
 この式の因数分解は、平方完成の方法で因数分解するしかない。

(例13)たすき掛けでは因数分解できない式

 xの2乗の係数の(1)と、定数項(-(y-2)(y+2))との積を、2つの数の積に分解して、
その2つの数の和がxの係数の(2)になるのが目標。
 しかし、(-(y-2)(y+2))を、2つの項の積に分解するあらゆる場合で、2つの項の和からyを消去し、値を2にすることが不可能である。そのため、この式は、たすき掛けでは因数分解できない。
 この式の因数分解は、例14のように根号を使った式に因数分解する必要がある。

(問4の因数分解の、平方完成による方法)



(例14)以下の式の因数分解は、たすき掛けでは因数分解できない。そのため、この式を因数分解するには、根号を使った式に因数分解する必要がある。|a|≦1の場合には、以下の式に因数分解できる。


リンク:
因数分解「たすきがけ」を早く簡単にする裏ワザの方法を解説
【裏技なのか?】たすき掛け因数分解を2通りで解説【ACメソッド(グループ化)】
たすきがけ不要! 因数分解の裏技「左右積法」京都共栄学園バタビアコース
裏技どころか超正攻法!?「たすき掛けしない」たすき掛けの因数分解
【中学高校数学】たすきがけ(因数分解)の裏ワザ〈東大〉
分かりやすい【展開・因数分解】たすき掛けが簡単にできちゃう!
高校数学の目次


2022年6月8日水曜日

(各人が区別された)6人をA,B,Cの3組に分ける組分けの数

 【問題1】
 (各人が区別された)3人をA,B,Cの3組に分ける、分け方の分類毎の組分けの数を求めよ。

【解答】
(1)先ず、(各人が区別された)3人を(0人の組があっても良い)A,B,Cの3組に分ける組分けの総数は、

通りある。
すなわち、3人をA,B,Cの3組に入れる事象の連鎖の糸の総数が27本ある。

(2)次に、この27個の事象の連鎖の糸を、A組にm人、B組にn人、C組にt人という組の人数の事象の連鎖の種類で分類した枝に束ねる。すなわち、組の人数の事象の連鎖の枝毎に、対応する事象の連鎖の糸を割り当てて編集した以下の樹形図を作成する。


この樹形図から、組み分け人数の枝のバラエティの数(組の人数の事象の連鎖の枝の数)は、10通りあることがわかる。(その各枝は、上式の各項に対応している)

 しかし、各々の組の人数の事象の連鎖の枝に対応する人の組み合わせの数は、以下に示す通りに、異なっている。
(2-1)3人を1つに組に入れる場合は、組分けの人数による組分けのバラエティの数は、その3人をどの組 に入れるかの3つがあり、3つの枝に分岐する。

 その1つの枝毎の、その1つの組に入る人のバラエティの数は、1つだけである。
(2-2)3人を2つの組に(各組に1人以上)入れる場合の、組分けの人数による組分けのバラエティの枝は、2人を入れる第1の組を選ぶバラエティの数の3と、その他の2つの組から、1人を入れる第2の組を選ぶバラエティの数の2、との積の、6つの、組分けの人数による組分けのバラエティの枝に分岐する。

 その1つの枝毎の、その2つの組に(各人を区別した)3人を入れるバラエティの数は、1人だけ入れた第2の組に、aかbかcかのどの人を入れるかのバラエティの数であり、3である。
 その6つの枝の数とバラエティの数3の積の値は:上図の式(x+y+z)^3を用いると、3人を各組に1人以上入れて2つの組に入れる組分けの数である。その組分けの数の値は、式の各項に対応する6つの枝に関して、以下の式の左辺と右辺との2通りに計算できる。


(2-3)3人を3つの組に(各組に1人ずつ)入れる場合の枝は、組の人数に偏りが無いので、組分けの人数による組分けのバラエティの数が1つだけであり、1つの枝に分岐する。

 その1つの枝での、その各組にどの人を入れるかのバラエティの数は、組Aにどの人を入れるかのバラエティの数3と、組Bに残りの2人のうちのどの1人を入れるかのバラエティの数2、との積であり、6である。
(3)なお、各枝毎の、どの人によって各組を編成するかの組編成の組み合わせの数は、上図に記載した式(x+y+z)^3を展開した各項の係数に対応する関係がある。

(4)上図の式(x+y+z)^3を用いると、3人を各組に1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組分けの数は、式の項に対応する1つの枝に関して、以下の式の左辺と右辺との2通りに計算できる。

(解答おわり)

【問題2】
 (各人が区別された)4人をA,B,Cの3組に分ける、分け方の分類毎の組分けの数を求めよ。

【解答】
 各組を編成するかの組編成は、下図に記載した式(x+y+z)^4を展開した各項と、その係数に対応させて把握できる。

 そして、(区別された)4人を1つの組は0人にして、それ以外の2つの組の各々に1人以上入れる組分けの数の値は、3つの変数x,y,zのうちの2つの変数の積だけを含む9種の項に対応する枝に関して、以下の式で計算できる。

(解答おわり)

【問題2b】
 (各人が区別された)4人を各組に1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組合せの数を求めよ。

【解答1】
 4人を各組に1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組分けの数は、上の問題2で得たxとyとzの式のxyzを含む項に係る枝に関して、以下の式で計算できる。

(解答1おわり)

【解答2】
 上の解答1とは異なる考え方で解きます。
(4人を各組に1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組合せの数)=
=(A組に2人、B組に1人、C組に1人入れる組合せの数)×(2人の組をA組以外に変えるバラエティの数)
=(A組に2人、B組に1人、C組に1人入れる組合せの数)×3,

(A組に2人、B組に1人、C組に1人入れる組合せの数)は以下の式で計算できる。

よって、(4人を各組に1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組合せの数)=

(解答2おわり)

【問題3】
 (各人が区別された)5人をA,B,Cの3組に分ける、分け方の分類毎の組分けの数を求めよ。

【解答】
 各組を編成するかの組編成は、下図に記載した式(x+y+z)^5を展開した各項と、その係数に対応させて把握できる。

 5人を(2つの組を0人にして)1つの組だけに入れる組分けの数は、3つの変数x,y,zのうちの1つの変数だけで作られる3種の項の数であり、3つある。
 5人を1つの組は0人にし、それ以外の2つの組の各々に1人以上入れる組分けの数は、3つの変数x,y,zのうちの2つの変数の積だけで作られる12種の項に対応する枝に関して、以下の式で計算できる。

 5人をどの組にも1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組分けの数は、式のxyzを含む6種の項に対応する枝に関して、以下の式で計算できる。

(解答おわり)

【問題4】
 (各人が区別された)5人を、A組に2人、B組に2人、C組に1人に分ける、分け方の組分けの数を求めよ。

【解答】
 組が名前で区別されている場合の組分けの数は、
5人を順番に並べ、その並べた順に、2人、2人、1人のA,B,C組に分け、
A組の2人は、同じ2人の順番の並び替えのバラエティの2!で割り算し、
B組の2人は、同じ2人の順番の並び替えのバラエティの2!で割り算し、
5!/(2!*2!) で計算できる。
(解答おわり)

【問題5】
 (各人が区別された)5人を、(区別されない)3組に2人、2人、1人に分ける、分け方の組分けの数を求めよ。

【解答】
 ここで、A組、B組は、同じ2人の人数の組なので、
組を組名で区別しないことにすると、
ある4人をA組とB組に組み分けした組み分けの数を、A組とB組の(2つの組の)名前を付け替えるバラエティの数2!で割り算する必要がある。
 一方で、「組を区別(名前で)しない」と言っても、 2人の組と1人の組(C組)は人数が違うので、明らかに区別できる。
 よって、A組とB組との2つの組の名前を付け替えるバラエティの数2!で割り算するだけでよい。

 そのため、
(区別されない)3組に2人、2人、1人に分ける組分けの数は、
(各人が区別された)5人を、A組に2人、B組に2人、C組に1人に分ける、分け方の組分けの数を、
A組とB組との2つの組の名前を付け替えるバラエティの数2!で割り算する。
すなわち、
{5!/(2!*2!)}/2!
で計算できる。
(解答おわり)

【問題6】
 (各人が区別された)5人を(0人の組があっても良い)A,B,Cの3組に分ける、分け方の分類毎の組分けの数を求めよ。

【解答】
(各人が区別された)5人を(0人の組があっても良い)A,B,Cの3組に分ける組分けの総数は、

通りある。
(解答おわり)

【問題7】
 (各人が区別された)5人を(0人の組があっても良く)(区別されない)3組に分ける組分けの数を求めよ。

【解1】
 (各人が区別された)5人を(0人の組があっても良く)(区別されない)3組に分ける組分けの数は、
「組に区別なく人数指定なく(各人を区別できる)人を組分けする数と組分け問題の本質」
のページの【問1】の解き方で解くことができる。
「(1)(各人を区別できる人を)A組1人以上、B組1人以上、C組1人以上の場合での、ある1つの組分けは、
組の名前を入れ替えると、3!の異なる組分けができる。
(2)A組0人、B組1人以上、C組1人以上の場合での、ある1つの組分けも、
組の名前を入れ替えると、3・2=3!の異なる組分けができる。
(3)しかし、A組0人B組0人C組5人の場合の、1つの組分けは、
組の名前を入れ替えても、3つの組分けができるだけである。」
そのため、組の名前を入れ替えることで出来る複数の組分けは1つの組分けであるものとすることで、組の区別なく3つの組に分ける組み合わせの数は、
以下の数で計算できる。

(解1おわり)

《補足》
 ここで、A組0人B組0人C組5人の組分けだけが、組の名前を入れ替えて3倍になるバラエティがある。それ以外の組分けは、組の名前を入れ替えると6倍になるバラエティがある。(注意)組み分けをxとyとzの積の項であらわした式では、その6つのバラエティが、あたかも3つしかないように見え、6つのバラエティが隠されている。

この組分けから、組を区別しない組分けを抽出すると以下の組分けになる。


【問題8】
 (区別された)6人をA,B,Cの3組に分ける、分け方の分類毎の組分けの数を求めよ。

【解答】
 各組を編成するかの組編成は、下図に記載した式(x+y+z)^6を展開した各項と、その係数に対応させて把握できる。

 (区別された)6人を、ある組は0人にし、それ以外の2つの組には1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組分けの数は、式のその項に対応する15個の枝に関して、以下の式で計算できる。

 また、6人を各組に1人以上入れてA,B,Cの3組に分ける組分けの数は、式のその項に対応する10個の枝に関して、以下の式で計算できる。

(解答おわり)

(補足)
 以上で与えた一連の等式を以下で導き出しておく。



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