【問題1】
以下のベクトルAに対し90度、ベクトルBに対し60度の角度、又はその逆方向(120度の角度)を成すベクトルHを求めよ。
ベクトルHは、ベクトルBに対し60度でも、又は、その方向が逆向きになって120度の角度を成すベクトルでも、どちらの方向でも良いものとする。
【解答1】
ベクトルHに関して以下の式が成り立つ。
θは60度又は120度の角度である。
この問題の解き方は、先ず、ベクトルAに垂直なベクトル2つを求め、その2つのベクトルの和でベクトルHをあらわして、ベクトルHを求める、という見通しの良い解き方をしよう。
そのために、ベクトルAに垂直な、以下の2つのベクトルmとnを考える。
(補足:別解)ベクトルAに垂直な2つのベクトルmとnは、以下の様に表すこともできます。
(別解おわり)
この2つのベクトルmとnを使えば、式1を満足する、ベクトルAに垂直な全てのベクトルHを、係数sとtを使った以下の式であらわすことができる。
ベクトルnが、ベクトルBに対し60度又は120度の角度を成す条件を満足するベクトルであったならば、ベクトルHを定める係数 s=0 になる。
そうで無ければ、
以下の式3で、未知の係数kを使ってベクトルHをあらわすことができる。
(ただし、逆方向のベクトルを表すには負の値の係数を掛け算する必要があり、大きさの異なるベクトルを表すにはその大きさの比の係数を掛け算する必要がある。)
以下のように、式3であらわすベクトルHを式2に代入して、ベクトルHを求める。
この式4の両辺を二乗する。
これで未知の係数kが求められたので、このkを式式3に代入してベクトルHを求める。
以下のベクトルAに対し90度、ベクトルBに対し60度の角度、又はその逆方向(120度の角度)を成すベクトルHを求めよ。
ベクトルHは、ベクトルBに対し60度でも、又は、その方向が逆向きになって120度の角度を成すベクトルでも、どちらの方向でも良いものとする。
ベクトルHに関して以下の式が成り立つ。
θは60度又は120度の角度である。
この問題の解き方は、先ず、ベクトルAに垂直なベクトル2つを求め、その2つのベクトルの和でベクトルHをあらわして、ベクトルHを求める、という見通しの良い解き方をしよう。
そのために、ベクトルAに垂直な、以下の2つのベクトルmとnを考える。
(補足:別解)ベクトルAに垂直な2つのベクトルmとnは、以下の様に表すこともできます。
(別解おわり)
この2つのベクトルmとnを使えば、式1を満足する、ベクトルAに垂直な全てのベクトルHを、係数sとtを使った以下の式であらわすことができる。
ベクトルnが、ベクトルBに対し60度又は120度の角度を成す条件を満足するベクトルであったならば、ベクトルHを定める係数 s=0 になる。
そうで無ければ、
以下の式3で、未知の係数kを使ってベクトルHをあらわすことができる。
(ただし、逆方向のベクトルを表すには負の値の係数を掛け算する必要があり、大きさの異なるベクトルを表すにはその大きさの比の係数を掛け算する必要がある。)
以下のように、式3であらわすベクトルHを式2に代入して、ベクトルHを求める。
この式4の両辺を二乗する。
これで未知の係数kが求められたので、このkを式式3に代入してベクトルHを求める。
このベクトルHに所定の正負の係数sを掛け算したベクトルを作れば、ベクトルAに対し90度、ベクトルBに対し60度又は120度の角度を成す全てのベクトルが得られる。
(解答おわり)
【ベクトルAを1軸にした直交座標系の他の軸を構成するベクトルVとW】
それらのベクトル(単位ベクトル)VとWは以下のようにして求めることができます。
このベクトルVとWを合成することで、ベクトルAに垂直な全てのベクトルを作ることができます。
リンク:
高校数学の目次
(解答おわり)
【ベクトルAを1軸にした直交座標系の他の軸を構成するベクトルVとW】
それらのベクトル(単位ベクトル)VとWは以下のようにして求めることができます。
このベクトルVとWを合成することで、ベクトルAに垂直な全てのベクトルを作ることができます。
リンク:
高校数学の目次
0 件のコメント:
コメントを投稿