【問1】
5人を区別せずに(0人もある)(名前で区別された)3組に分ける組分けの数を求めよ。すなわち:
上図のような3組に、5人を区別せずに分ける(0人の組があっても良い)組み分けの数を求めよ。
【解答】
この問題は、3種の玉から重複を許して5個を選ぶ組み合わせの数を求める問題と同じです。
上図のように①組の行と②組の行と③組の行との3つの行を有し、横の長さが5の格子を考える。格子のA点からB点まで、①の行から③の行まで格子を辿って、右と上に進む最短経路を描く。
上図で、
①の数=(①行の、A点から昇り階段までの長さ)
②の数=(②行の、階段と階段の間の長さ)
③の数=(③行の、階段からB点までの長さ)
とすると、
A点からB点まで、格子をたどって右と上に進む1つの最短経路は、
区別しない5人を、①に分ける数と②に分ける数と③に分ける数の1つの組合せに
1対1で対応する。
その対応の特殊な例では、
①組の数が5人、②組の数が0人、③組の数が0人の組み合わせは、下の図の経路に対応する。
①の数が0、②の数が0、③の数が5の組み合わせは、下の図の経路に対応する。
そのため、A点からB点までの全ての経路の数は、
3組に区別しない5人を(0人の組があっても良く)分ける組分けの数と等しい。
上図の経路は、
→→↑→→↑→
とあらわせる。
すなわち、経路は、(↑)2つと(→)5つの順列であらわされる。
(A点からB点までの経路は、(↑)2つと(→)5つの順列と1対1対応する)
そのため、図のA点からB点までの全ての経路の数は、(↑)2つと、(→)5つが作る全ての順列の数と等しい。
その数は、
(2+5)!/(2!×5!)
=(2+5)C2=(2+5)C5
=7C2=21
になる。
その21個の組分けを具体的にあらわすと、以下の21個になる。
(解答おわり)
【問2】
5人を区別せずに(名前で区別された)3組に(どの組も1人以上入れて)分ける組分けの数を求めよ。
【解答】
問2は、上図のA点からB点までの経路において、(↑)2つの各々を、(→)5つが隣接する4つのすき間のうちの2つを選んで、そこに(↑)を入れる。
その入れ方ならば、どの(↑)においても、(↑)の前にも後にも必ず(→)が1つあることになる。そのため、5つの(→)が、(どの組も1人以上入れて)3つに分けられる。
その組分けの数が求める数である。
その数は、
4C2=6
になる。
その6つの組分けを具体的にあらわすと、以下の6つになる。
(解答おわり)
【問3】
5人を区別せずに(区別されない)3組に(どの組も1人以上入れて)分ける組分けの数を求めよ。
【解1】
問3は、問2の(名前のある3つの組に)区別しない5人を分ける解き方の解の全ての組み分けを1つ1つ調べる。
そうして、組を区別しない場合には、組名を入れ替えると同じ組分けになる組分けのグループをまとめて1つの組み分けに分類する。
は、組名を入れ替えるとできる組み分けのグループなので、組を区別しない場合には同じ組分けと分類する。
は、組名を入れ替えるとできる組み分けのグループなので、組を区別しない場合には同じ組分けと分類する。
この調査の結果、組を区別しない組分けは、
(3,1,1)と(2,2,1)との2つだけである。
(解答おわり)
【解2】
問3は、組を区別しない組分けを、順次に場合分けして数える方が早く解答が得られる。
組を区別しないのですから、
(3,1,1)も(1,3,1)も同じです。
そうなので、人の数の多い組を最初に書いて、同じ組分けを代表させます。
(3,1,1)
です。
次に、
(2,X,X)
とするとき、人の数の多い組を先に書くならば、
(2,2,1)
しか書きようがありません。
その2つ以外には、
5人を、各組に1人以上入れて、(区別しない)3つの組に分ける組分けはありません。
以上の結果、
組を区別しない組分けは、
(3,1,1)と(2,2,1)との2つだけである。
(解答おわり)
【問4】
(各人が区別された)5人を(0人の組があっても良く)(名前で区別されない)3組に分ける組分けの数を求めよ。
【解答】
(各人が区別された)5人を(0人の組があっても良く)(名前で区別されない)3組に分ける組分けの数は、
「組に区別なく人数指定なく(各人を区別できる)人を組分けする数と組分け問題の本質」
のページの【問1】の解き方で解くことができる。
「(1)(各人を区別できる人を)A組1人以上、B組1人以上、C組1人以上の場合での、ある1つの組分けは、
組の名前を付け替えると、3!の異なる組分けができる。
(2)A組0人、B組1人以上、C組1人以上の場合での、ある1つの組分けも、
組の名前を付け替えると、3・2=3!の異なる組分けができる。
(3)しかし、A組0人B組0人C組5人の場合の、1つの組分けは、
組の名前を付け替えても、3つの組分けができるだけである。(0人のA組と0人のB組の組の名前を付け替えても、組の名前を付け替える前と全く変わらない)」
以上の(1)(2)(3)の場合毎に、組の区別なく3つの組に分ける組み合わせの数を以下のように計算する。すなわち、組の名前を付け替えることで出来る複数の組分けは、同じ組分けであるとして1つと数える。
その数え方による以下の計算により組み合わせの数を求める。
{(3)の場合}/3+{(1)と(2)の場合}/(3!)=
(解答おわり)
リンク:
組分け問題全パターン
場合の数と確率
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5人を区別せずに(0人もある)(名前で区別された)3組に分ける組分けの数を求めよ。すなわち:
上図のような3組に、5人を区別せずに分ける(0人の組があっても良い)組み分けの数を求めよ。
【解答】
この問題は、3種の玉から重複を許して5個を選ぶ組み合わせの数を求める問題と同じです。
上図のように①組の行と②組の行と③組の行との3つの行を有し、横の長さが5の格子を考える。格子のA点からB点まで、①の行から③の行まで格子を辿って、右と上に進む最短経路を描く。
上図で、
①の数=(①行の、A点から昇り階段までの長さ)
②の数=(②行の、階段と階段の間の長さ)
③の数=(③行の、階段からB点までの長さ)
とすると、
A点からB点まで、格子をたどって右と上に進む1つの最短経路は、
区別しない5人を、①に分ける数と②に分ける数と③に分ける数の1つの組合せに
1対1で対応する。
その対応の特殊な例では、
①組の数が5人、②組の数が0人、③組の数が0人の組み合わせは、下の図の経路に対応する。
①の数が0、②の数が0、③の数が5の組み合わせは、下の図の経路に対応する。
そのため、A点からB点までの全ての経路の数は、
3組に区別しない5人を(0人の組があっても良く)分ける組分けの数と等しい。
上図の経路は、
→→↑→→↑→
とあらわせる。
すなわち、経路は、(↑)2つと(→)5つの順列であらわされる。
(A点からB点までの経路は、(↑)2つと(→)5つの順列と1対1対応する)
そのため、図のA点からB点までの全ての経路の数は、(↑)2つと、(→)5つが作る全ての順列の数と等しい。
その数は、
(2+5)!/(2!×5!)
=(2+5)C2=(2+5)C5
=7C2=21
になる。
その21個の組分けを具体的にあらわすと、以下の21個になる。
(解答おわり)
【問2】
5人を区別せずに(名前で区別された)3組に(どの組も1人以上入れて)分ける組分けの数を求めよ。
【解答】
問2は、上図のA点からB点までの経路において、(↑)2つの各々を、(→)5つが隣接する4つのすき間のうちの2つを選んで、そこに(↑)を入れる。
その入れ方ならば、どの(↑)においても、(↑)の前にも後にも必ず(→)が1つあることになる。そのため、5つの(→)が、(どの組も1人以上入れて)3つに分けられる。
その組分けの数が求める数である。
その数は、
4C2=6
になる。
その6つの組分けを具体的にあらわすと、以下の6つになる。
(解答おわり)
【問3】
5人を区別せずに(区別されない)3組に(どの組も1人以上入れて)分ける組分けの数を求めよ。
【解1】
問3は、問2の(名前のある3つの組に)区別しない5人を分ける解き方の解の全ての組み分けを1つ1つ調べる。
そうして、組を区別しない場合には、組名を入れ替えると同じ組分けになる組分けのグループをまとめて1つの組み分けに分類する。
は、組名を入れ替えるとできる組み分けのグループなので、組を区別しない場合には同じ組分けと分類する。
は、組名を入れ替えるとできる組み分けのグループなので、組を区別しない場合には同じ組分けと分類する。
この調査の結果、組を区別しない組分けは、
(3,1,1)と(2,2,1)との2つだけである。
(解答おわり)
【解2】
問3は、組を区別しない組分けを、順次に場合分けして数える方が早く解答が得られる。
組を区別しないのですから、
(3,1,1)も(1,3,1)も同じです。
そうなので、人の数の多い組を最初に書いて、同じ組分けを代表させます。
(3,1,1)
です。
次に、
(2,X,X)
とするとき、人の数の多い組を先に書くならば、
(2,2,1)
しか書きようがありません。
その2つ以外には、
5人を、各組に1人以上入れて、(区別しない)3つの組に分ける組分けはありません。
以上の結果、
組を区別しない組分けは、
(3,1,1)と(2,2,1)との2つだけである。
(解答おわり)
【問4】
(各人が区別された)5人を(0人の組があっても良く)(名前で区別されない)3組に分ける組分けの数を求めよ。
【解答】
(各人が区別された)5人を(0人の組があっても良く)(名前で区別されない)3組に分ける組分けの数は、
「組に区別なく人数指定なく(各人を区別できる)人を組分けする数と組分け問題の本質」
のページの【問1】の解き方で解くことができる。
「(1)(各人を区別できる人を)A組1人以上、B組1人以上、C組1人以上の場合での、ある1つの組分けは、
組の名前を付け替えると、3!の異なる組分けができる。
(2)A組0人、B組1人以上、C組1人以上の場合での、ある1つの組分けも、
組の名前を付け替えると、3・2=3!の異なる組分けができる。
(3)しかし、A組0人B組0人C組5人の場合の、1つの組分けは、
組の名前を付け替えても、3つの組分けができるだけである。(0人のA組と0人のB組の組の名前を付け替えても、組の名前を付け替える前と全く変わらない)」
以上の(1)(2)(3)の場合毎に、組の区別なく3つの組に分ける組み合わせの数を以下のように計算する。すなわち、組の名前を付け替えることで出来る複数の組分けは、同じ組分けであるとして1つと数える。
その数え方による以下の計算により組み合わせの数を求める。
{(3)の場合}/3+{(1)と(2)の場合}/(3!)=
(解答おわり)
リンク:
組分け問題全パターン
場合の数と確率
高校数学の目次
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