【ベクトルの外積同士の内積の公式の証明(その1)】
ベクトルの外積同士の内積を変換する以下の公式があります。
この式1の公式は、以下の計算のように、2つのベクトルa,bの外積の大きさが、その2つのベクトルa,bの大きさの積と、ベクトルaとbの成す角θのsin(θ)との積であるという公式を満足する。
この計算によって、式1が検算できる。
《べクトルの外積同士の内積の公式の証明(その2)》
この公式は、以下の様にして段階的に証明することができます。
先ず、以下の図の様に、XYZの3次元座標系の各座標軸方向の単位ベクトルX,Y,Zを考える。
この座標系で、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つので、この式の対称性を守ってXYZを交換した以下の式も成り立つ。
これらの式が成り立つので、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つので、この式の対称性を守ってXYZを交換した以下の式も成り立つ。
これらの式が成り立つので、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つので、この式の対称性を守ってXYZを交換した以下の式も成り立つ。
これらの式が成り立つので、以下の式が成り立つ。
(公式の証明(その2)おわり)
《ベクトルの外積同士の内積の公式の証明(その3)》
この公式は、ベクトルhを用いて以下の様に計算して証明することもできます。
下図のように、ベクトルAとベクトルBの外積を単位ベクトルhを使って表し、直交ベクトル系hとaとavを定義する。
そして、公式の左辺の式を、以下の様にベクトルCとベクトルDをベクトルhとベクトルaとベクトルavであらわして計算する。
次に、公式の右辺の式を、ベクトルCとベクトルDをベクトルhとベクトルAとベクトルBであらわして計算する。
式11と式12の値が等しいので、以下の式が成り立つ。
(公式の証明(その3)おわり)
【公式の証明(その4)】
その3の証明とほとんど同じ証明ですが、以下の形の計算を行って証明することができます。
(1)ベクトルAの方向の単位ベクトルをベクトルXとする。
(2)ベクトルAとベクトルBの張る平面上のベクトルで、ベクトルAに垂直な単位ベクトルをベクトルYとする。
(3)ベクトルXとベクトルYの外積をベクトルZとする。ベクトルZは単位ベクトルになる。
直交ベクトル系、X,Y,Zで、ベクトルA,B,C,Dが以下の図のように表せる。
このとき、以下の式1が成り立つ。
また、以下の式2が成り立つ。
式1の値と式2の値が等しいので式3の関係が成り立つ。
(公式の証明(その4)おわり)
(補足)
外積したベクトルは、外積の形のままであらわした式の方が基本的な式になるように思います。
2次元ベクトルでは、2次元ベクトルaとbを90度回転したベクトルavとbvをベクトルaとbで表すよりも、ベクトルavとbvのみで単純に表す方が優れた表現でした。
それと同様に、3次元ベクトルa,b,cでも、3次元ベクトルの外積をベクトルaとbとcで表すよりも、外積の形のままの式を使って計算する方が良いように思います。
その外積の形の式同士の内積は、「ベクトルの外積同士の内積の公式」を使って、ベクトルa,b,cの単純な内積であらわせますので、問題無いと思います。
また、「ベクトルの外積の3重積の公式」のページの、【ベクトルの外積同士の内積の公式】に、アインシュタインの縮約記法を使った、この公式の証明方法が書いてあります。
空間ベクトルの外積の公式は、ここをクリックした先のサイトのページが参考になります。
リンク:
この計算によって、式1が検算できる。
《べクトルの外積同士の内積の公式の証明(その2)》
この公式は、以下の様にして段階的に証明することができます。
先ず、以下の図の様に、XYZの3次元座標系の各座標軸方向の単位ベクトルX,Y,Zを考える。
この座標系で、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つので、この式の対称性を守ってXYZを交換した以下の式も成り立つ。
これらの式が成り立つので、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つので、この式の対称性を守ってXYZを交換した以下の式も成り立つ。
これらの式が成り立つので、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つので、この式の対称性を守ってXYZを交換した以下の式も成り立つ。
これらの式が成り立つので、以下の式が成り立つ。
(公式の証明(その2)おわり)
《ベクトルの外積同士の内積の公式の証明(その3)》
この公式は、ベクトルhを用いて以下の様に計算して証明することもできます。
下図のように、ベクトルAとベクトルBの外積を単位ベクトルhを使って表し、直交ベクトル系hとaとavを定義する。
そして、公式の左辺の式を、以下の様にベクトルCとベクトルDをベクトルhとベクトルaとベクトルavであらわして計算する。
次に、公式の右辺の式を、ベクトルCとベクトルDをベクトルhとベクトルAとベクトルBであらわして計算する。
式11と式12の値が等しいので、以下の式が成り立つ。
(公式の証明(その3)おわり)
【公式の証明(その4)】
その3の証明とほとんど同じ証明ですが、以下の形の計算を行って証明することができます。
(1)ベクトルAの方向の単位ベクトルをベクトルXとする。
(2)ベクトルAとベクトルBの張る平面上のベクトルで、ベクトルAに垂直な単位ベクトルをベクトルYとする。
(3)ベクトルXとベクトルYの外積をベクトルZとする。ベクトルZは単位ベクトルになる。
直交ベクトル系、X,Y,Zで、ベクトルA,B,C,Dが以下の図のように表せる。
このとき、以下の式1が成り立つ。
また、以下の式2が成り立つ。
式1の値と式2の値が等しいので式3の関係が成り立つ。
(公式の証明(その4)おわり)
(補足)
外積したベクトルは、外積の形のままであらわした式の方が基本的な式になるように思います。
2次元ベクトルでは、2次元ベクトルaとbを90度回転したベクトルavとbvをベクトルaとbで表すよりも、ベクトルavとbvのみで単純に表す方が優れた表現でした。
それと同様に、3次元ベクトルa,b,cでも、3次元ベクトルの外積をベクトルaとbとcで表すよりも、外積の形のままの式を使って計算する方が良いように思います。
その外積の形の式同士の内積は、「ベクトルの外積同士の内積の公式」を使って、ベクトルa,b,cの単純な内積であらわせますので、問題無いと思います。
実際、ベクトルの外積同士の内積の公式(式1)の第3の証明においても、2つのベクトルの外積を、そのままの形で1つのベクトルhと考えて計算を進めて証明できました。
また、「ベクトルの外積の3重積の公式」のページの、【ベクトルの外積同士の内積の公式】に、アインシュタインの縮約記法を使った、この公式の証明方法が書いてあります。
空間ベクトルの外積の公式は、ここをクリックした先のサイトのページが参考になります。
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