2013年12月23日月曜日

(24)因数分解の難問



【覚えよう】
 以下の式の因数分解の問題があります。この問題は、実は難問です。
 この問題が難問であることをあいまいにすると、因数分解はどこまで計算したら良いのか、やり方がわからなくなりますので、ここで、この問題の考え方をはっきりさせておきます。

この式の因数分解の計算の最初の段階では、この式がx,y,zを入れ替えても同じ式になる対称な形の式であることを利用して解きます。
 x,y,zの対称な形の式は、以下の要素s,t,uを使ってあらわすことができます。

つまり、以下のように、s,t,uの関数fであらわせます。
 既に、この式の因数の1つがsであることを予測していますので、この式を、s,t,uであらわすように変形すれば、因数分解もできるだろうと予測できます。 
そのため、以下の様にして、式をs,t,uであらわす変形を行ないます。

sで因数分解ができました。

ただし、変数x,y,zの式を変数s,t,uの式に変換する式の変形において、式の対称性を維持しつつ変形すると、以下のようになり、より優れた解答が得られます。
こうして、sで因数分解ができました。

なお、以下のようにして因数分解することもできます。

この計算手順は、以下のようにして導かれる計算の要点をまとめたものである。

このため、以下の計算をする。


 ここで、このs=x+y+z の右に掛かる項は因数分解しなくて良いのでしょうか。
 この問いに対する答えは、
「その項も因数分解しなければいけません」
です。
 この因数分解が難しいのでその計算は求められない場合が多いと思います。しかし、因数分解の精神としては、この式も因数分解しないといけないという基本精神は歪めないで、しっかり心に刻んでおいてください。
 この因数分解は難しいですが、2000年頃は高校で教えられていたようですので、この因数分解もできるようにしましょう。
 この項を因数分解するために多大な試験時間を浪費する危険を防ぐために、
以下に、この式の因数分解の答えを書きますので、答えを覚えて、その答えだけを書くようにして下さい。

この因数分解の覚え方は以下のようにします。
最初の式:
x3+y3+z3-3xyz
のyを(ωy)に置き換えて、zを(ω2z)に置き変えた式が、
x3+(ωy)3+(ω2z)3-3x(ωy)(ω2z)
=x3+y3+z3-3xyz
となって、最初の式と同じ式になる。
一方、
yを(ωy)に置き換えて、zを(ω2z)に置き変えた式で計算すると、
置き換え前の計算で、因数分解の1つの項のs=(x+y+z)を導き出したのと同様に、
置き換え後の計算でも、因数分解の1つの項のs’=(x+ωy+ω2z)が導き出される。
 このパラメータの置き換えをしても、最初の式は変わらないので、置き換えたパラメータを基礎にして得た因数分解の項s’=(x+ωy+ω2z)もまた、最初の式の因数分解の項である。
と考えて覚えてください。

 因数分解したカッコの中の式では、xにだけωが掛からないので、式がx,y,zに関して対称な形で無いので気持ちが悪いという人は、以下のように式を変形してみましょう。


 この因数分解の結果を見ると、完全に因数分解された式は、s,t,uだけであらわすことはできませんでした。最初の式をs,t,uの関数fであらわす計算手法は、最初の因数分解の項sを導き出すときだけに通用しました。


(補足1) この完全な因数分解を解く計算は、以下の様に考えて解くのが良いと考えます。
【解】
この問題は難しいので、先ず、z=0の場合を以下の様にして解く。
ωは複素数平面(高校3年で学ぶ概念です)上で以下の様にあらわされます。
こうして、z=0の場合は、完全に因数分解できました。
zが0で無い場合は、zはこの式のどこに入ってくるでしょうか。
以下の式はどうでしょうか。
この左辺の式のx,y,zを以下の様に置き換えても式が変わりません。そして、この右辺の式も、置き換えによって変わりません。
そのため、この式が確からしいことがわかります。
左辺の式の因数の1つが、
 であることを以下で確認してみます。
それは、この因数が0になる以下の式を左辺に代入して左辺が0になることで確認できます。
左辺が0になったので、因数の1つが確認できた。
左辺の式の因数のもう1つが、
 であることも同様にして確認できます。

(直接因数分解する計算方法)
 なお、予測した因数分解の答えに合わせて、以下の様に式を展開することによって、式を直接に因数分解することができる。
(解答おわり)

 この因数分解を公式として、以下の式で覚えると良い。


以下の計算でも、この因数分解の公式が速やかに導き出せる。


(補足2)
以下のようにして因数分解できる。



(補足3)
 この因数分解を応用すると、
3次方程式の解を媒介する定数sとtの存在が示される。

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2013年12月19日木曜日

計算ミス対策(49)変則正弦定理



計算ミスを無くす方法
のサイトの助言がとても良いと思います。
 このサイトでは、計算ミスを少なくするための1つとして、
とにかく計算方法をどんどん覚えること
を推薦してます。
 的確なアドバイスと思いますが、「覚える」という事は、式の導き出し方を覚える事であって、公式を暗記するということでは無い事に注意してください。

 以下の三角形ABCの余弦定理に対応した形の変則正弦定理の導き出し方も覚えておくと安心感の足しになると思います

三角形の辺の長さa,b,cであらわした変則正弦の定理は、余弦定理を使って、以下の計算をすれば導くことができます。
(証明おわり)

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計算ミス対策(48)図形をおぼえる



計算ミスを無くす方法
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 的確なアドバイスと思います。

 以下の三角形ABCと円との角度の関係は基本的な定理ですが、この図をよく覚えておきましょう。


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2013年12月18日水曜日

(47)図形を変形して正弦定理をチェック



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 三角形ABCの正弦定理は基本的な定理ですがその定理の記憶も怪しくなりますので、チェックしてから使いましょう。


この問題で、三角形の外接円の半径Rに関する正弦定理は、外接円の直径(2R)を使ってあらわすことも可能ですので、そのバラエティも視野に入れて正弦定理を直径でもあらわせる定理と把握してしまうと、直径を使った式と半径を使った式では係数が異なりますので、どうしても定理の係数があいまいになってしまいます。

 それで、正弦定理の係数を覚えるよりは、問題に使う長さR(あるいはD=2R)に応じて、毎回、正弦定理の係数をチェックしてから使うようにします。 

 上の図のように∠Aが直角の特別な場合の正弦定理を考えて係数をチェックします。
 上の図から、この場合の式の係数は1/2であることがわかりました。

 毎回のチェックを簡略化するため、下図の左の正弦定理のシンボルマークを、正弦定理の式の左に併記すると良い。


 こうして確認した正しい定理を使って計算することで、誤った定理を使うことでおきる計算ミスが減らせます。


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2013年12月17日火曜日

(46)図形を変形して三角形の外心の高さの定理をチェック



計算ミスを無くす方法
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 以下のような、放物線に接する三角形ABPの外心(外接円の中心)位置のy座標(-b)を計算する問題を考えます。


この問題で、三角形の外接円の中心の高さ(b)を求める定理の式の記憶が怪しくなった場合の対処方法を教えます。
 定理の式が怪しくなったなら、その定理は怪しいままでは使ってはいけません。
定理で怪しい点は、係数が1なのか、1/2なのか、1/3なのか、1/4なのかの記憶が怪しいのです。
このように、自分の記憶を疑うことはよくおきます。
  計算を正確に行うためには、少しでも怪しい点があったなら、それが明確に分からない限りは定理を使わない覚悟が必要です。
 定理を明確にするため、以下のように、図形を変形して、特殊な図形を定理にあてはめて、定理の係数を求めます。


 上の図で定理の係数が1/2だと確認できたので、安心してこの定理を使って問題を解くことにします。


 こうして確認した正しい定理を使って計算することで、誤った定理を使うことでおきる計算ミスが減らせます。

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2013年12月3日火曜日

計算ミス対策(45)グラフを覚える



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 以下のような、放物線と直線の交点を計算する問題を考えます。


この問題では二次方程式を解くので計算ミスをし易いです。
 ここで、放物線Cと直線mの交点のX座標は、直線mと同じ傾きの放物線の点のX座標を中点に持つ知識を使うと、以下のように解き方がやさしくなります。

①: 直線mと同じ傾きの放物線上の点AのX座標を計算した。
②: その点のX座標(原点とのX座標の差)を2倍にした点が、直線mの放物線との交点Bです。

 この計算では二次方程式を解く計算をしないので、計算ミスが減らせます。



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2013年12月2日月曜日

計算ミス対策(44)グラフが単純になる座標系で計算




<図の書き方と計算の仕方を工夫>
・グラフが単純な式であらわされる座標系に変換して計算する

数ⅡBの【大問2】です。


この問題を解くために、先ず、以下の図を描きます。
新しい座標系XとYで見ると、グラフが単純に見えるので、この座標系を使って問題を解きます。
座標系XとYで見ると、グラフの極大と極小の座標が単純に見えます。その(X,Y)座標を(x,y)座標に変換して問題の解答を書きます。
極大点と極小点と原点を通る放物線の式を(X,Y)座標で求めた。
その放物線の式を(x,y)座標の式に変換して問題に解答する。


以下では、接線lの式を(X,Y)座標系で求め、その式を(x,y)座標系の式に変換する。
次に、(x,y)座標系で、接線lに垂直な直線mの式を求める。



(X,Y)座標系で、放物線Dと直線lで囲まれる領域の面積を求め、
その面積を、(x,y)座標系での面積に変換する。

ここで、放物線と直線で囲まれるグラフの面積はその全体を囲む斜交矩形の面積の2/3である知識を使うことで計算を省く。
 その知識を使って、以下のように計算する。
①: 直線lと同じ傾きの放物線の点のX座標を計算した。
②: グラフにそのX座標を書き込む。Y座標は0です。
③: その点のX座標(原点とのX座標の差)を2倍にした点が、直線lのもう1つの交点Bです。
④: その交点BのY座標もわかる。
⑤: 直線lと同じ傾きの放物線の点と同じX座標の直線lの高さを求める。

こうして、(X,Y)座標系で、放物線Dと直線lで囲まれる領域の面積SXYを求め、
その面積を、(x,y)座標系での面積Sに変換した。


直線mと放物線Cの交点の計算については、(x,y)座標系で、以下のように計算する。



(解答おわり)

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2013年12月1日日曜日

放物線の2つの接線の交点のx座標は2接点の中点と同じ



計算ミスを無くす方法
のサイトの助言がとても良いと思います。
 このサイトでは、計算ミスを少なくするための1つとして、
とにかく計算方法をどんどん覚えること
を推薦してます。
 的確なアドバイスと思います。

 以下の図のように、点Pから放物線に2つの接線を引いた接点Aと接点Bとのグラフの長さや面積の関係を覚えてしまいましょう。


(1)点PのX座標と接点AのX座標の差Xは、点Pと点BのX座標の差に等しい。その値Xは、下側の図の放物線の高さhが、上側の図の放物線の点P上の高さhと等しい場合のX座標と等しい。

(2)放物線と接線で囲まれる部分の面積S1は、点Pの右側と左側とが等しい。その面積は、矩形Xhの面積の1/3に等しい。

 これらの関係は覚えてしまって、放物線の部分の面積の計算の際に、この関係を使って素早く面積を計算できるようにしましょう。


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